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認知症の基礎的な Q&A

      2015/08/14

 Q: 「物忘れ」と「認知症」は違うのですか?

人は忘れる生き物です。それは年齢を重ねるごとに多くなってきます。

ですから、忘れ物が多いからといって「認知症」とはなりません。認知症の症状の特徴は、部分的な物忘れではなく、全部忘れてしまう事が多いのです。また急に怒りっぽくなる、ふさぎこむことが多くなる、いつも通っている道で迷子になる、だらしなくなるなど、性格の変化や普段とは違う言動をともないます。

そのようなことに気がついたら、一日も早く専門医に受診されることをお勧めします。認知症は早期発見、早期治療が大切です。

Q:認知症の患者数はどれくらいいるのですか?

認知症の患者数は、日本全国で約462万人(2012)になります。軽度認知障害を含めると推定1000万人とも1300万人とも言われています。実に65歳以上の4人~3人に1人の計算になります。高齢者3人集まれば、その中の1人が認知症系ということになります。

さらに2025年には、その数は1.5倍になると推計されています。

Q:認知症の原因は何ですか?

認知症は、脳に何らかの機能障害がある状態です。一部または全体の脳の機能不全、脳の萎縮、脳血管系の異状による脳機能障害、脳の栄養素・酸素不足による慢性的な脳機能の低下などが起こっています。

その原因は、高齢者の身体状態、精神状態、生活環境状態によっても左右されますが、大きく分けると①脳の運動不足、②脳の栄養・酸素不足、③脳内の血管障害、④脳の萎縮(原因は不明)などがあります。

Q: 初老期認知症とは? 若年性認知症とは? 老年認知症とは?

認知症の種類や原因とは関係なく、発症年齢での分け方です。

厚生労働省では、65歳未満での発症を「若年性認知症」としています。

日本認知症学会では、18歳~29歳が「若年性認知症」、30歳~64歳が「初老期認知症」、65歳以上が「老齢期認知症」としています。

Q:認知症は治るのですか?

認知症の種類によっては治るものもあります。脳腫瘍・慢性硬膜下血腫・正常圧水頭症などの副作用としての認知症、脳血管障害による認知症、また薬の副作用によるせん妄状態などは、治療により治る可能性があります。

もっとも多いアルツハイマー型認知症は、現在の治療法では治らないとされています。悪化速度は個人によるかなり差がありますが、薬により進行を遅らせることもできます。

Q: 飲酒で認知症になることはありますか?

あります。過度のアルコール摂取で、脳が変質し認知症になることがあります。

Q:認知症にサプリメントは効果がありますか?

一般的には「公式に認められていない」という見解ですが、改善されているといった報告も多くされています。サプリメントも個人差がありますから、自己責任と過度な期待をせずにご活用ください。

Q:薬の副作用で認知症になることはありますか?

あります。高血圧の治療に使われる「降圧剤」により、血圧が下がったことで、脳への酸素量や栄養が低下して認知症になることが多いとされています。高血圧は、脳梗塞などのリスクがありますが、脳内の酸素量を上げるための機能でもあるため、治療のバランスが重要となります。血管の柔軟性を高める食事や生活習慣が大切です。

また、睡眠薬、鎮痛剤、抗ヒスタミン剤、向精神薬等は、意識がもうろうとしやすくなりますので、認知症として間違った診断が下されることがあります。受診される場合は、服用している薬をきちんと伝えましょう。

Q: 退職、引越し、改築などで、認知症発症になることはあるのでしょうか?

あります。生活環境の変化が発症の引き金になることがあります。また発症後であれば、悪化することも多く報告されています。

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