認知症解決ドットコム

認知症の家族の負担を減らすための情報サイト

レビー小体型認知症

      2015/09/08

レビー小体型認知症の特徴

全体の20%で男性に多い

レビー小体型認知症は、認知症全体の20%を占め、その多くは男性が女性の2倍ほど多く発症します。 発症年齢は75歳から80歳がもっとも多い傾向があります。

脳神経細胞が減少する進行型

脳の全体に、レビー小体という特殊タンパク質を蓄積していきます。それにより脳神経細胞が減少する進行型の認知症です。完治することはないとされています。

幻覚・幻視の見える

初期の段階で、記憶障害よりも幻覚や幻視の症状があらわれます。次第にハッキリと現れることが多く「家の中に蛇や動物がいる」「知らない人が部屋の中に立っている」「亡くなった方が現れる」などが多き報告されています。幻視に話かけていることもあります。

 

レビー小体型認知症の症状

幻覚や幻視が繰り返し起こる

幻覚や幻視の出現頻度が多くなってきます。特に夜に多い傾向があります。

認識の錯誤が増える

誤認や妄想が多くなるのも特徴としてあります。「自分の家ではない」「家族が違う人になっている」などと言い出すことが多くなります。また、認知能力も低下することから、会話の内容が理解できなかったり、周囲の状況が把握できなかったりすることがあります。それらは症状の落ち着いているときと、悪いときの差が大きいのも特徴です。

パーキンソン症状

パーキンソンのような症状が起こることもあります。

パーキンソンとは、手が震える、行動が遅くぎこちなくなる、歩くときに前かがみになる、小股であるく、突進して歩くなどの行動が出現します。また失神や立ちくらみなどの自律神経系の症状がでることもあります。

精神的症状があることから、統合失調症用の向精神薬を使うこともありますが、認知症で副作用が出やすくなっていますから注意が必要です。

レム睡眠行動障害

夢遊病のような症状です。

就寝中に夢をみている時は「レム睡眠」という状態ですが、通常は骨格筋の動きが抑えられているため、夢を見ながら行動することがありませんが、レビー小体型認知症の場合は、筋肉の抑制に障害があるために、夢を見ながら行動することがあります。

うつ症状

うつ病に似た症状が現れることもあります。

元気がない、食欲がない、眠れないなどの症状があることから、うつ病と診断されることがあります。そのため向精神薬を処方されることがあり、症状が改善しないうえに、副作用に苦しむこともあります。その他の症状や変化がないか、家族の注意が必要です。

軽度の症状(目安)

  • 幻覚や幻視、レム睡眠行動障害を繰り返す
  • 段取りの悪さ、物忘れ、起立性低血圧(たちくらみ)
  • 認知機能の低下や変化
  • パーキンソン症状が出現

中度の症状(目安)

  • パーキンソン症状が強くなる
  • 幻覚・幻視がエスカレートする
  • 認知機能の異常が長時間続く
  • 介護支援がないと生活に困難が生じる

重度の症状(目安)

  • 症状の変動がなくなり、常に悪い状態が続く
  • 車椅子が必要になったり、寝たきりの状態になったりする

 

レビー小体型認知症の治療と予防

レビー小体型認知症は、完治させたり、進行を止めたりすることはできません。薬物による対処療法が中心になります。認知機能の異常や幻覚・幻視には、アルツハイマー型認知症の薬であるコリンエステラーゼ阻害薬が有効なことがあります。パーキンソン症状がある場合は、パーキンソン病の治療薬が使われます。そちらにしても、対処薬物療法によるものしかなく、副作用の強さも指摘されます。

 - 認知症の種類 , ,