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正常圧水頭症 (NPH)

      2015/08/15

正常圧水頭症の特徴

正常圧水頭症とは?

私たちの脳や脊髄には「髄液」という液体が流れています。これが脳内に溜まってしまい、障害を起こすのが『水頭症』という病気です。その水頭症には、2つのタイプがあります。1つは脳内に溜まった髄液によって脳の圧力が上がる水頭症、もう1つは障害はありますが圧力が上がらない水頭症があり、上がらないタイプを『正常圧水頭症』といいます。

高齢者に多い「特発性正常圧水頭症」

さらに正常圧水頭症も、原因によって大きく2つに分けられます。1つは何かしらの病気によって引き起こされる「続発性正常水頭症」と、もう1つは、原因が分からない「特発性正常水頭症」です。特発性は高齢者に多く、認知症と診断された方の10%近くが、この症状があります。診断は難しくCTやMRIを使っても判別しづらいケースが多いのです。最終的には、腰椎から髄液を抜き出す髄液タップテストで判断することが多いのです。

治療が可能な認知症

正常圧水頭症は、手術によって回復することができます。脳内の髄液を流すための管を入れる手術になります。しかしアルツハイマー型認知症などの別の認知症を併発している場合は、完全な回復は望めません。

 

正常圧水頭症の症状

歩き方がヘン!

「正常圧水頭症」特有の歩き方になるので、外見から判断しやすいのが特徴です。歩行障害の一種ですが、足が開き、歩幅も狭く、すり足気味に歩く独特なスタイルです。つまりガニ股、ズリ足のコメディ的な歩き方ですね!急にこのような歩き方に変わったら要注意です。

反応が鈍く、注意力が低下

また、声をかけても反応がなかったり、反応が遅かったりすることがあります。意欲も低下して、好きだった趣味にも興味がなくなったら、即受診してください。一見うつ病のような表情になる傾向があるので、異変には気づきやすいと思います。アルツハイマー型認知症とは違い、記憶障害よりも注意力や集中力の低下が目立つことが多いのです。

尿失禁が起こる

さらに、失禁もみられることもあります。尿意を模様してからトイレに行っても間に合わないのです。我慢できないことで、失禁をしてしまうのです。

このような症状や異常行動がありましたら、すぐに専門医を受診してください。早期発見・早期治療が大原則です。

 

正常圧水頭症の治療と予防

手術による完全回復!

手術により、正常圧水頭症の症状から脱することができます。しかし発見や治療が遅れると障害が残ることがあるので、早めの受診をお願いします。手術内容は、人口の管を脳内に通して、髄液を抜けるようにする手術です。多くの方が回復しています。ただし完全に回復するケースは珍しいようです。人によっては半分ぐらいしか回復しないケースを見られます。

回復には時間がかかる

回復には、障害の状況や個人差によりバラツキがあります。あせることなく、回復を待ちましょう。リハビリをすることも忘れないで下さい。疾病にかかりやすい身体になっていると思われるので、無理をすることはありませんが、適度な運動や食事にも気を配ってください。

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