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不眠や睡眠障害への対応!

      2015/08/14

不眠や睡眠障害は本当にツライです。患者さん本人だけではなく、家族や周囲の人の生活にも支障をきたします。睡眠障害は基本的に改善することができます。

主な症状

就寝中に目を覚ますことが増える

高齢者は、若い人と比べて睡眠が浅く、就寝中に目をさますことが多くなります。そこに認知症が加わると、その頻度はさらに高まる傾向にあります。

寝つきがドンドン悪くなる

神経伝達物質の分泌バランスが崩れ、寝るためのホルモン、起きているときのホルモンがきちんと出なくなります。それにより寝付けないことが増えていきます。

昼夜逆転がおこる

不眠のしわ寄せが起こります。日中傾眠・夜間覚醒の状態になりやすく、それが進行することで「昼夜逆転」が起こります。これは生活習慣の改善で回復することができます。

夜中に無意識で行動をする

レビー小体型認知症の症状でよく見られる「レム睡眠行動障害」があります。

夢を見ているときは、脳の一部が起きています。しかし普通は、体の筋肉を動かす神経が寝ているため、行動を起こすことはありません。

「レム睡眠行動障害」の場合は、夢と一緒に体を動かすことがあります。しかし本人には、体を動かしている自覚がありません。そのまま外出したりすることもあるので、レビー小体型認知症の周囲の方は、注意が必要です。

 

睡眠障害の3つの種類

  1. 入眠困難・・・なかなか眠れない、眠るのに時間がかかる
  2. 中途覚醒・・・睡眠中に目が覚め、それ以降眠れなくなる
  3. 早朝覚醒・・・入眠も中途も問題はないが、早朝に目が覚める

この3つの対応は、共通することが多いので、下記の対応一覧でご確認ください。

 

主な原因

血圧やホルモン分泌のバランスの乱れが、直接の原因になります。 それらは自律神経が調整していますが、脳機能の低下や神経細胞の減少により、この機能が低下することがバランスの乱れにつながっています。 体内時計も脳の機能で、自律神経がその実行をしています。

 

不眠や睡眠障害への対応

生活のリズムを整える

不眠が続くと、生活のリズムが崩れていきます。それにより睡眠障害をさらに悪化させてしまいます。また反対に、生活リズムが乱れると不眠・疲労・見当識障害を発生させます。

生活リズム(体内時計:概日リズム)を整えるには、昼間眠くても我慢して、調整する必要があります。放置しておくと、どんどんズレていき昼夜逆転に発展することもあります。昼間に疲れや眠気がある場合は、昼寝をしましょう。昼寝は午後3時までの15分を目安にしてください。30分以上寝たり、午後3時以降に寝ると、夜の睡眠の妨げになります。それらの範囲内であれば、逆に効果的です。

日光浴をする

体内時計をリセットするには、日光を利用するといいでしょう。朝目覚めたときに外に出て日光に当たるのです。そうすることで体内時計がオンになります。

● 就寝前に入浴で身体を温める

体温調整をリセットすることで入眠体制に入れます。入眠時には体温が下がっていきます。体温を下げるには、一度体温を上げることで下げやすくできます。そのために入浴は効果的です。しかし就寝直前の入浴は、体温が高いままなので入眠が困難になることがありますので、就寝3時間前までに済ませておくのが理想です。

リラクゼイーション

就寝前のマッサージなども効果的です。緊張をやわらげリラックスすることで、入眠スイッチを入れることができます。ストレスが軽減されて、ホルモンバランスを整えることにも役立つと思われます。

就寝環境を整える

就寝モードに入ると、 リラックス系のホルモンが出てくることで、興奮系のホルモンが低下していきます。それにより眠気が出てくるのです。それらのホルモンバランスを整える最良の方法は、就寝しやすい環境に身をおくことです。

部屋を暗くする、照明は暖色系にする、静かで落ち着いた状態をつくる(リラックスする音楽もいい)、就寝2時間前からは飲食はしない(胃腸が動き出し興奮ホルモンがでる)、テレビを消す、スマホやテレビを見ない、など就寝モードに入る環境を整えることで、入眠しやすくなります。

就寝前に不安や刺激を与えない

就寝前に興奮すると、ホルモンバランスが乱れ、脳は覚醒モードに入ります。なかなか寝れない状態になるのです。

就寝前は、悩み事や考え事をしない、早めにテレビを消す(1時間前)、スマホやパソコンを触らない(ブルー波が脳を刺激する)、激しい運動をしない、飲食をしない、就寝3時間以降は入浴しない、など興奮する刺激を与えないような習慣が必要です。

● レビー小体型認知症の場合

 レビー小体型認知症の場合は「レム睡眠行動障害」という症状が出ることがあります。夢に行動がともない、就寝中に無意識で起き出し、行動してしまう症状です。そのまま外出したり、乱暴をしたり、事故にあることもありますので、レビー小体型認知症の疑いがある場合は、まず専門医を受診してください。

「レビー小体型認知症」についてはこちら 

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